人と比べてしんどい日に、比べるものを減らす
比較の材料を減らす。
「人と比べるのをやめよう」は、正しいけれど実行できません。比較は自動的に起きるからです。意志で止められるのは、材料が目に入る量のほうです。
比べる材料が、どこから来ているか
- 他人の投稿(整えられた結果だけが見える)
- 数字(フォロワー・いいね・連続日数・順位)
- 「みんなやっている」という表示
3つとも、アプリ側が出すか出さないかを選べるものです。
上向き比較を画面上で操作した研究
ランディーには、ひとつも入っていません
| 他人の記録 | 見えません。そもそもサーバーに送っていません |
| ランキング | ありません |
| フォロー・フォロワー | 機能自体がありません |
| 「◯人がやりました」 | 出しません |
| 読み物の「よかった」 | 押せますが、あなたの端末にだけ残ります。他人の数は出ません |
最後の1つは、正直に書いておきます。「◯人がいいね」を出すにはサーバーが要ります。出さないほうを選んだのは設計の判断でもあり、同時に「無いものは無い」という事実でもあります。数字を偽装するくらいなら、無いほうがいいと考えました。
他人の数を出さないと、人気の目安を使って選ぶ便利さも失われます。これは利点だけではありません。ランディーは、人気順で最適な候補を探す道具ではなく、条件に合う1枚へ動き出す道具なので、その便利さを意図的に交換しています。
唯一の数字は、自分の中だけで完結する
図鑑に出る数字は、全部あなた自身のものです。集めた枚数、到達率、やった回数、はじめてから何日目、経験したジャンル数。誰かの数字と並ぶことがありません。
そして、いつでもリセットできます。自分の過去とも比べたくない日のために、消す手段を用意してあります。
自分の数字にも、期限を付けない
自分の記録だけでも、「昨日より多く」「毎日続ける」と期限を付けると比較になります。ランディーは累計を見せますが、週次順位、最長連続日数、未達の赤表示は置きません。数字を見ること自体が負担なら、図鑑を開かずに1枚だけ使えます。
比較材料を減らす代わりに、他人から励まされる機会や共同目標もアプリ内にはありません。誰かと共有したい場合は、出た1枚へのリンクだけを送れます。相手の達成数は表示せず、同じカードを一緒に見るところまでに留めています。
人と比べてつらい感覚が長く続く場合、画面の表示だけが原因とは限りません。学校や職場の環境、対人関係、体調などをアプリは判断できません。比較機能を置かないことを、相談や支援の代わりとは位置づけていません。
研究で扱う状態自尊感情と、日常語の「自己肯定感」も同じ指標ではありません。用語を置き換えて、測っていない効果まで広げないようにします。
比較が完全に消えるわけではない
正直に書きます。アプリを閉じれば、外には比較の材料が山ほどあります。ランディーができるのは、開いているあいだだけ材料を出さないことだけです。それ以上のことは言えません。
数字がある話をひとつ
「自分だけがしんどい」という感覚は、数字の上ではその年代でいちばん多い状態です。少数派ではありません。
もちろん、これを知ったからといって楽になるわけではありません。ただ、比較の材料に「自分だけ」という前提を足す必要はないことは、数字が示しています。
慰めではなく、調査結果です。