休日、なにするか決められないのはなぜ?——「決めない」で抜ける方法
「なにを」ではなく「いつ・どこで・どうやって」が
決まっていないからです。
休みの日。時間はある。やりたいことも、たぶんある。なのに気づいたら夕方になっている。
この現象について、いちばん確実な研究があります。実行意図(implementation intention)です。
「やろう」ではなく「いつ・どこで・どうやって」
目標を立てるだけの人と、「もし X の状況になったら、Y をする」という形まで決めておいた人を比べると、後者のほうがはっきり行動が起きやすくなります。
ここで効いているのは、やる気ではありません。決める作業を、事前に済ませてあることです。当日の自分は、決めずに動くだけでよくなります。
「散歩する」では足りません。いつ・どこで・何を・どうやってまで書いてあるかどうかで、実際に起きるかが変わります。
足りない例と、足りている例
- 足りない:「本を読む」
- 足りている:「本棚のいちばん右の1冊を取る → 73ページを開く → そこから3ページだけ読む → 読んだ一文をメモに書き写す」
後者は、迷うところが1つもありません。迷いどころを全部つぶすと、行動は始まります。
「選択肢が多いと決められない」は、実は揺れている
ここで、多くの記事が「ジャムの実験」を出してきます。有名な話なので、正確に書きます。
つまり「選択肢が多いほど不幸になる」は、研究の集積では支持されていません。ジャム実験は1店舗・1商品での結果です。
ついでに、よく引かれる「決定疲れ(裁判官が休憩前になると仮釈放を認めなくなる)」の研究も、統計的な見せかけではないかという批判が出ています(Glöckner 2016)。効果量が異常に大きいこと、判決の長さによる打ち切りが起きうることが指摘されています。
言われているほど確かではありません。
確かなのは、手順まで決まっていると動きやすいほうです。
だから、ランディーは1枚しか出しません
ランディーが候補を見せないのは、「選択肢が多いと不幸になる」からではありません。そこは、上のとおり揺れています。
理由はもっと単純です。候補を見せると、そこから「決める作業」が始まってしまうからです。決める作業を消すのがいちばん確実なので、最初から1枚だけ渡しています。
そして、出てくる1枚には必ず4つの手順が書いてあります。いつ・どこで・何を・どうやって。これは Gollwitzer の研究にそのまま合わせた形です。
気に入らなければ引き直せます。1日2回まで無料で、「やった」を押すと2回に戻ります。引き直しても構いません。ただし、引き直した先も1枚だけです。