Random dayランディー 1枚ひく
SNS疲れ

SNSを見たあとの疲れの正体と、加工しない1枚

疲れるのは、見ているからではなく、
見ながら採点しているからかもしれません。

スマホを置いたあとに残る、あの疲れ。中身を見ると、単純に「情報が多い」だけではなさそうです。

数字がある話

出典 BeReal の利用実態調査。支持理由の1位は「キラキラした投稿を作るSNS疲れからの解放」で42%。また、加工機能が付いたら57%が使用に懸念を示したと報告されています。楽しさを感じる瞬間の1位は「過去投稿の思い出閲覧」で29%https://manamina.valuesccg.com/articles/4640

ここから読めることは、はっきりしています。疲れの原因として名指しされているのは「見ること」ではなく「作ること」です。よく見えるように整えて、選んで、加工して、出す。この工程が疲れます。

そして「加工機能が付いたら困る」という57%は、整えなくていい場が求められていることを示しています。

見るだけの利用と、交流する利用を分けた研究

一次研究 Verduyn ほか(2015)は、実験室で受動的なFacebook利用を促す研究と、日常で繰り返し回答してもらう経験サンプリング研究を実施しました。受動的な閲覧は、その後の感情的ウェルビーイングの低下と関連し、その経路として羨望の増加が示されました。能動的な利用、他のSNS利用、直接の交流を調整した分析でも関連が残ったと報告されています。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25706656/
限界 対象はFacebookで、すべてのSNS、すべての閲覧、すべての人に同じ影響が出ると示した研究ではありません。上のBeReal調査も特定サービスの利用者調査です。したがって、「SNSは悪い」「作ることだけが疲れの原因」とは断定できません。

採点をやめる

投稿を見ているとき、頭の中では自然に比較が起きます。これは意志で止められません。止められるのは、自分が出す側にまわったときの基準のほうです。

閲覧と投稿は、同じ画面の中にあっても別の行動です。疲れたときは「SNSを全部やめる」という大きな決定にしなくても、次の1回だけ目的を決める方法があります。返信する、1枚を保存する、連絡先を確認する。終わる条件を先に置けば、目的のないスクロールとは区別できます。

逆に、写真を残したいなら公開は必須ではありません。端末へ保存する、1人だけへ送る、紙に印刷するという選択もあります。「残す」と「公開する」を分ければ、反応の数を待たずに終えられます。

うまく撮れた1枚より、
その日を思い出せる1枚。

ランディーのカードに書いてあること

写真に関わるカードには、本文にこう書いてあります。

これは根拠のある文言です。上の調査で嫌われているのは「整える工程」なので、整えなくていいと最初に書いておくのがいちばん直接的です。

ランディー自身にも、比較の仕組みを入れていません

比べるものが無ければ、比べようがありません。それが、いちばん確実な対策です。

正確には、比較を完全に止める対策ではなく、ランディー自身が比較材料を追加しない設計です。利用者の気持ちを測定した効果検証はまだ行っていません。研究を参考にした設計と、サービスで実証済みの効果は分けて扱っています。

「思い出を見返す」ほうは、残した

同じ調査で、楽しさを感じる瞬間の1位は「過去投稿の思い出閲覧」で29%でした。過去を見返すこと自体は、疲れの原因になっていません。疲れるのは、出すときに整える工程のほうです。

ただし、この結論も上の1調査の回答だけから一般化はできません。見返すことがつらい日や、思い出したくない記録もあります。カードには「無理なら閉じる」「別の日を選ぶ」という逃げ道を置き、見返すことを義務にはしていません。

だからランディーには、見返すためのカードを入れてあります。「去年の今日のカメラロールから、1枚だけ選ぼう」——手順にはこう書いてあります。「いちばん覚えていなかった1枚を選ぶ」。よく撮れた1枚ではありません。

そして図鑑は、あなたがやったことだけがたまる場所です。誰にも見せる前提がないので、整える必要がありません。

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