SNSを見たあとの疲れの正体と、加工しない1枚
見ながら採点しているからかもしれません。
スマホを置いたあとに残る、あの疲れ。中身を見ると、単純に「情報が多い」だけではなさそうです。
数字がある話
ここから読めることは、はっきりしています。疲れの原因として名指しされているのは「見ること」ではなく「作ること」です。よく見えるように整えて、選んで、加工して、出す。この工程が疲れます。
そして「加工機能が付いたら困る」という57%は、整えなくていい場が求められていることを示しています。
見るだけの利用と、交流する利用を分けた研究
採点をやめる
投稿を見ているとき、頭の中では自然に比較が起きます。これは意志で止められません。止められるのは、自分が出す側にまわったときの基準のほうです。
閲覧と投稿は、同じ画面の中にあっても別の行動です。疲れたときは「SNSを全部やめる」という大きな決定にしなくても、次の1回だけ目的を決める方法があります。返信する、1枚を保存する、連絡先を確認する。終わる条件を先に置けば、目的のないスクロールとは区別できます。
逆に、写真を残したいなら公開は必須ではありません。端末へ保存する、1人だけへ送る、紙に印刷するという選択もあります。「残す」と「公開する」を分ければ、反応の数を待たずに終えられます。
その日を思い出せる1枚。
ランディーのカードに書いてあること
写真に関わるカードには、本文にこう書いてあります。
- 「フィルターも明るさ調整もかけずに、1枚だけ撮る」
- 「撮り直しはしない。うまく撮れていなくていい」
- 「顔は入れなくていい」
- 「うまくいかなくても、3回でやめる」
これは根拠のある文言です。上の調査で嫌われているのは「整える工程」なので、整えなくていいと最初に書いておくのがいちばん直接的です。
ランディー自身にも、比較の仕組みを入れていません
- 他人の記録は一切見えません(そもそもサーバーに送っていません)
- ランキングも、フォロワー数も、いいねの数もありません
- 読み物の「よかった」も、あなたの端末にだけ残ります
比べるものが無ければ、比べようがありません。それが、いちばん確実な対策です。
正確には、比較を完全に止める対策ではなく、ランディー自身が比較材料を追加しない設計です。利用者の気持ちを測定した効果検証はまだ行っていません。研究を参考にした設計と、サービスで実証済みの効果は分けて扱っています。
「思い出を見返す」ほうは、残した
同じ調査で、楽しさを感じる瞬間の1位は「過去投稿の思い出閲覧」で29%でした。過去を見返すこと自体は、疲れの原因になっていません。疲れるのは、出すときに整える工程のほうです。
ただし、この結論も上の1調査の回答だけから一般化はできません。見返すことがつらい日や、思い出したくない記録もあります。カードには「無理なら閉じる」「別の日を選ぶ」という逃げ道を置き、見返すことを義務にはしていません。
だからランディーには、見返すためのカードを入れてあります。「去年の今日のカメラロールから、1枚だけ選ぼう」——手順にはこう書いてあります。「いちばん覚えていなかった1枚を選ぶ」。よく撮れた1枚ではありません。
そして図鑑は、あなたがやったことだけがたまる場所です。誰にも見せる前提がないので、整える必要がありません。