Random dayランディー 1枚ひく
設計の話

なぜランディーには「連続◯日」がないのか

積むための道具が、
やめる理由になってはいけない。

習慣アプリの多くには「連続◯日」があります。強力な仕組みです。伸ばしたくなるし、途切れさせたくなくなる。ランディーには、意図的に入れていません。

これは「連続記録には効果がない」という意味ではありません。研究では、切れていない連続記録を見せると、切れた記録を見せたときより次の行動が起きやすいことが確かめられています。だからこそ、切れたあとの見え方まで考えます。

出典 Silverman & Barasch (2023) Journal of Consumer Research。行動ログの連続記録を扱った7件の研究で、実際の過去の行動が同じでも、切れていない記録を見せた条件は、切れた記録を見せた条件より次の行動が増えました。切れた記録を修復できる条件では、この差が小さくなりました。 https://udspace.udel.edu/items/42ce576b-8e1f-429a-8541-e29e48dbcfbb/full

入れなかった理由

連続記録が切れたとき、画面の数字はリセットされます。それまでの行動まで消えたように見せることがあります。

別の研究では、過去の成績がよかった人の記録を予告なくリセットすると、自分ならできるという感覚と、その後の意欲・成績が下がる結果が出ています。連続日数そのものの研究ではありませんが、「よく積んだ記録をゼロに戻す」ことが、いつでも再出発を助けるわけではないと分かります。

出典 Dai (2015) ペンシルベニア大学博士論文。プロ野球選手の記録を使った1件の実地研究4件の実験で、過去の成績がよかった場合、予告のない記録のリセットは、その後の意欲と成績を下げました。過去の成績がよくなかった場合は逆の結果でした。 https://repository.upenn.edu/edissertations/1035
注意 上の研究は、ランディー利用者を調べたものではありません。「連続記録が切れると全員がアプリをやめる」と証明した研究でもありません。連続記録を入れないのは、研究で一つに決まる正解ではなく、切れた数字で人を追い込まないための設計判断です。
記録が途切れることと、
やったことが消えることは、別です。
ランディーは後者を起こしません。

代わりに置いたもの

数字は残します。ただし、減らない数字だけにしました。

どれも「昨日やらなかった」で目減りしません。1日空けても、何も起きません。

ほかに入れなかったもの

通知・リマインダー開かない日を「失敗」にしないため
レア度・当たり外れ1枚しか出さない設計で外れを作るのは、ただの意地悪
ランキング比べる相手を作らない
共有ボーナス見返りを付けた瞬間、渡す行為が取引になる

そして、いつでも消せます

図鑑の下に「図鑑をリセットする」があります。押すと、消える枚数と回数を数字で見せてから確認します。積み上がったものが重荷になる日もあるからです。

消しても、カードは減りません。いつでも1日目から始められます。

これは効果を捨てているということ

正直に書きます。連続記録も通知も入れないぶん、ランディーは毎日開いてもらいにくいアプリです。数字の上では、明確に不利な選択です。

それでも、こちらを選びました。理由は、途切れた瞬間にやめてしまう構造を作りたくなかったからです。29日続けて30日目に忘れたとき、失うのは29日ぶんの行動ではなく、その後ずっと開かなくなることのほうです。

代わりに置いたのは、開いた日に迷わず1回ぶんの行動が始まるという一点だけです。1週間空いても、1か月空いても、開けば同じように1枚が出ます。間が空いたことについて、こちらから何も言いません。

毎日開かせる仕掛けは、
入れないと決めました。

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